七面山登詣への道 6 奥之院と下山編
敬慎院にて十分休息した後、奥之院にむけ出発する。
ここで、敬慎院の方にちょっと下山する道について質問する。
それは何かというと、
「これから奥之院までいくが、そのまま裏参道で下山するがいいか
それともここまで戻ってきて、登ってきた表参道を選ぶべきか」
というものだ。
どうせなら両方の参道を歩いてみたかったが、裏参道で角瀬までは
歩く距離が伸びそうだったので、ちょっと確認したのだ。
返ってきた答えは、複数の方が同じで
「裏参道は道が荒れているから、表で戻られたほうがいい」
だった。
なるほど、ありがとうございます、では来た道を戻ります。
敬慎院裏にある一の池を見た後、奥之院への平坦な道を
楽しく会話しながら進んでいく。
しばらくいくと、二の池の脇を通った。
ああ、なんて平坦な道って歩きやすいんでしょう。
ちょっと3人が感動しつつ歩いていたら、すぐに奥之院に到着してしまった。
あれ?もう?地図間違ってない?な感覚だった。
奥之院本堂わきから、裏参道のようだ。
ここでは表記が北参道だが、裏参道のことらしい。迷ってる人もいた。
でも、他に道はない。
奥之院で、焼印と御首題帳をお願いする。 ここでも焼印は100円。
本当は感謝の気持ちなので、それ以上とか渡したほうがいいのか?
とりあえず七面山登詣には、100円玉はたくさんあったほうがいいようだ。
御首題帳の記帳には金額はないが、そちらはお札でお願いしてきた。
朱印は休憩所に奥之院と影嚮石の2つがあった。
七面大明神が現れたという伝説がある影嚮石。おおきな石だ。
石の周りを7周するというのだが、何周したか3人ともすぐに忘れる。
疲れてるときに数は数えられないんだな、やっぱ。
よし、目的は果たしたぞ。
表参道まで戻り、七面山を下ろう。
下り道は、足元の石が悪さをして、捻挫しそうになる。
ここは、トレッキングシューズのおかげで怪我せずすんだ。
しかし、同行者は3回ほどかるく捻ってしまったそうだ。
やっぱり下りには足首のサポートをしてくれるものが必要か。
ヒザにもサポーターが欲しかった。
さすがに勢いよく下ったので、ヒザに負担がかかり、
痛みはじめてしまった。ちょっと元気に降りすぎたか。
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二十一丁目を過ぎ、しばらくいくと
下から、ものすごい勢いで駆け上がってくる4人の20歳くらいの女性たちとすれ違う。
「よし、二十丁目!!」
「ハイ!まだまだぁ!!」
この季節に半そでTシャツ、それでも髪の毛は汗でびしょ濡れ状態。
あれって、なんていう運動部なんだろうか?
少なくとも、セクシーコマンドー部じゃなさそうだ。
あの勢いじゃぁ、日暮れまでに登って降りてこられそうだな。
スゴイもの見せられた。いやいや、まいったまいった。
肝心坊に到着、あともう少しだ。
ん?朝見かけた女性が戸締りしている。
ということは、開店直前と閉店直後の両方のタイミングで
俺たち通過してるってことか。
ああ、甘味もところてんも味わえなかったな。
ん~、きっと日が短いこの季節は
敬慎院に泊まる方々に合わせた時間帯だけ、開いているのだろう。
ほ~、元丁目に戻ったぞ!!
下山にかかった時間は休憩含め2時間ちょうど。
登りも合わせれば、5時間か。
おっと、職場の階段を使った予想時間どおりじゃないか。
もう少しゆっくりのほうが、怪我しないと感じたけど、
どうしても先を急いでしまう。
この辺は、修行の足らなさというものか。
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汗はたっぷりかいてしまったが、達成感は半端ないな。
これが山登り、いや七面山登詣の魅力なのか。
登ったばかりなのに、また登ってみたくなった。
まずいな、ハマリかけてる。
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